レッグウォーマー!

2023-01-01六淫,湿邪,雑感

私は右の脛(すね)に古傷をもっています。若いころに交通事故で下腿骨開放性骨折しました。以来、雨が降ったり寒くなったりすると痛みが出ることがあります。梅雨の時期はときにチクチク痛みが出たりするのです。

東洋医学概論の教科書には次のようにあります。

湿邪は、ねっとり粘りがあり動きづらく、気機を滞らせるという特徴がある。これを粘滞性という。粘滞性のため、排泄物や分泌物の粘稠度が増し、排泄や分泌がスムーズに行われない。また、気機を滞らせやすく、特に中焦の気機を滞らせることが多い。湿邪が経絡・関節に滞ると、気血の流れが悪くなり、感覚の異常・関節の痛みなどの症状が起こる。さらに、粘滞性のため、疾病の多くは治りにくく、経過も長引き、繰り返し再発することが多い。
(『東洋医学概論』医道の日本社)

湿邪というと、水が溜まったり浮腫がおこったりするようなイメージがありますが、実は身体の内部に影響するんですね。

最近、寝るときにレッグウォーマーをするようにしたところ、だいぶいい感じです。

このレッグウォーマーはもともと冬の寒いときに足を温めるために使っていたものですので、今の暑くなる時期にどうかとも思っていたのですが、人の勧めもあって試しに使ってみました。ウールの、締め付けがないタイプの、ただ温めるためのレッグウォーマーです。
これが案外気持ちいいのです。朝、目が覚めたときに足がポカポカしています。

私みたいに古傷があったり、むくみがある人にもいいかもしれません。

東洋医学では身体の外から入ってくる邪気を「六淫」と呼び、それぞれを陰陽に分けています。そのうち「陰邪」の中に「湿邪」と「寒邪」があります。陰邪は陽気を損傷して、生理物質を停滞させるものとされています。「湿」と「寒」は仲間なんですね。

この梅雨の時期、湿度を下げるだけでなくて温めることも念頭におきながらいろいろ試してみたいと思いました。

Posted by 清水 俊一