手の内で触れる
このことばは私の柔術の師匠が述べたものです。出典は「Dr.(読多ー)あんころ猫@100冊/月」。柔術で相手を崩すときの極意なのですが、そのまま指圧で患者さんに触れるときにも応用できると思っています。
もともとこのツイートは「手の内を相手の身体にくっつける稽古」について書かれたものです。「手の内」というのは手の内側、手掌部分のことですが、ここに力を込めようとすると手の甲から手首、さらには肘や肩まで一本の棒のように固まってしまうのが常です。けれど各部位の力を抜いて「ピタッと相手の身体にくっつけて止める」ことができると崩すことができる、と言ってます。
まさか患者さんを崩すことはしませんが、圧を浸透させるためには身体を緩ませていただかないといけません。強い圧や重みをかけてしまっては無意識に抵抗を生んでしまうことになります。以下のツイートでは「腕をヒモのように緩ませて使う」とも言っています。でも、これが難しいのです...
指を広げて張りをつくると手首も一緒にロックしてしまいやすい。拳をギュッと握った時も同様。手の内に力や意識を集中させた時に手首がロックしてしまうと手と腕が一緒に固まって動きがすべて腕力になってしまいます。手が鉄球になっても腕はヒモのように緩ませて使えるようにするのが手の内です。 pic.twitter.com/RiBcKQF6Zj
— Dr.(読多ー)あんころ猫@脱力のプロ (@ankoroneko) October 3, 2021