暑いと腹が固くなる？

今週はいきなり猛暑がやってきました。6月27日に梅雨明けが発表されましたが、1951年の統計開始以降で最も早いということです。さすがに身体にきついですね。

ところで、訪問マッサージで伺っている患者さんのうち、今週はかなりの方に腹部の硬結がみられました。いずれも70代から80代の方々で週に２～３回指圧させていただいています。いつもは見られないような固いしこりや索状のハリがお腹に感じられました。
寒くなるとコリが出るものですが、今週のように急に暑くなったときも腹でこらえるように固めることがあるのかなと思わせられました。

ある方は臍の周り、特に臍の少し上を中心として手掌で覆うくらいの大きさのしこりがありました。特にお腹の調子は悪くないということでしたが、そのまま手掌圧を持続しているとだんだん小さくなっていきました。

同じように臍の周りに固さのある方は腰が痛いとおっしゃっていました。ぎっくり腰になりそうな感じで腰のあたりに「ピキっとする」（ご本人の弁）痛みが走ることがあるということです。これも手掌圧でじっくり緩めると小さくなり、その後全身指圧をしたあとは楽になったと言っていただきました。

ある方は腹の左側、臍の横あたりから下腹部左の骨盤の付け根まで、太いヒモがつながっているようなハリが感じられました。下腹部には少し固い塊もありました。便秘しているということでした。これも丁寧に手掌で温めるように圧を加えながら緩めました。その後便が出たと、次に伺ったときにお聞きしました。

いずれの方々も普段通りに生活されているわけで、ご自分のお腹が固くなっていることは自覚されていませんでした。熱い寒いは気候の常ですから、ちょっと変化が大きい時などはごお腹を触ってみて身体と対話するのもいいかもしれませんね。