お盆休みで冷房病
ラジオで聞きかじったことです。「猛暑とステイホームで急増しているお盆休みの冷房病」というタイトルでした。
文化放送の「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」2021/8/11(木)の放送から。話は本郷赤門前クリニック院長医学博士の吉田たかよしさん。
自律神経の働きが不調になると冷房病になるということでしたが、どうすると自律神経が失調するのかというポイントは次の2点でした。
- 室外との温度差が5度以上あること
- 長いこと冷房の中に居続けること
室外との温度差が5°以上 になると、たとえ本人が快適な温度だと感じていても冷房病になりやすいというので注意が必要です。
外熱に対して身体は、暑ければ血流や発汗を増加させて熱を捨て、寒ければその逆に調整します。それが自律神経の働きですが温度差が大きくなれば負担も大きくなり、ついには失調してしまうということです。
このお盆休みは、コロナ対策でステイホームと言われ、また猛暑で冷房の効いた室内にいることが多いでしょう。冷房病は、冷房の効きすぎによる冷え性はもちろん、それ以上に重要なのはだるさ、頭痛や腰痛、それから食欲不振、不眠などさまざま症状として現れるそうです。水分の調節もうまくいかなくてむくむ人も多いそうです。
それでは温度差がないように、ずっと冷房の効いた室内にいればいいかというと、そうはいかないわけですね。お盆休みが終わればいずれ外に出なくてはいけませんから。
身体はずっと涼しいところにいると「秋がきたんだな」と思い込んで秋用の仕様にセットします。これも自律神経の働きですが、お盆明けには暑さに抵抗できなくなって体調を崩してしまうのだそうです。
それではどうすればいいかというと、まずは部屋の換気をこまめにして、外の暑さに慣れておくことだそうです。それと「炎天下の中を短時間、楽しみながら歩く」という対策が紹介されていました。
東フィンランド大学のサウナについての研究があって、「暑さのストレスが加わる時間が1回あたり7分から10分が人体にとって最善」なのだそうです。また、コロラド大学の研究では夏のビーチを歩く人は、実験室内の同じ条件で歩く人より自律神経の働きが格段に高くなる。要するに「暑くても楽しみながら歩くと良い」ということでしょうか。
つまり、暑い中でも7分から10分ぐらいのところにあるコンビニなどに、何か好きなもの、たとえばアイスとか甘いものとかを買いに出かけてみると、炎天下がまるでサウナで楽しんだのと同じ効果が得られるという、そんなお話でした。
足湯をする、というのもきっといいでしょうね❣️